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NBAオールスター 最強ダンクコンテストダンカーランキング Vo.1

どうも。NBAオールスターの開幕となり、今年はコロナの影響もありいつもと違うフォーマットで実施することになった。オールスター開催可否のごたごたについては前回の記事の前半にまとめたのでご参照頂きたい。

atsukobe.hatenablog.com

 

通常3日かけたイベントになるオールスターだが、今年はコロナによって1日に全てをまとめ、ダンクコンテストや3ポイントコンテスト、スキルチャレンジを試合のハーフタイムにやることになった。(セレブリティオールスターなどは中止) 

 

ダンクコンテストの出場者は、アンファニー・サイモン、オビー・トッピン、カシウス・スタンリーとかなり地味な顔ぶれになっており、どこまで盛り上がるかが微妙なところではあるが、今回の記事ではそんなダンクコンテストの歴史上で最も凄かったダンカーをランキング形式で勝手に紹介したい。

 

ちなみに、過去にNBA最強インゲームダンカー (通常の試合中のダンク)にフォーカスして3つの記事に分けて書いたのでついでにご覧頂きたい。

NBA最強インゲームダンカーランキング TOP15 <5位~1位> - ディープなNBAトーク+アメリカ文化

NBA最強インゲームダンカーランキング TOP15 <10位~6位> - ディープなNBAトーク+アメリカ文化

NBA最強インゲームダンカーランキング TOP15 <15位~11位> - ディープなNBAトーク+アメリカ文化

 

No.10 デリック・ジョーンズJR

ますは、昨年のダンクコンテストの優勝者のジョーンズJRが10位にランクイン。アーロン・ゴードンとのダンクバトルで延長戦の末ジョーンズが勝利した昨年のダンクコンテストの結果は大きな波紋を呼び、当時ヒートだったジョーンズを勝たせるために、最後は審査員のドウェイン・ウェイドはゴードンの点数を下げたと言われいたぐらいである。(実際にその可能性もあるのだが) 個人的にも総合的なパフォーマンスでゴードンが勝つべきだったとは思うが、ジョーンズのダンクが凄くなかったわけではない。

 

滞空時間が異常なほど長いことから、「エアプレインモード」というあだ名がつくジョーンズは試合中のダンクもあっと言わせるが、ダンクコンテストでもその滞空時間と力強さでトップダンカーの一人たる所以を見せた。レッグスルーが得意なのか、トライしたダンクの半分以上がレッグスルーであり、クリエイティビティがもうちょい欲しい所だが、それぞれの難易度はMAXだった。レッグスルーからのパワーはまさにダンクという決め方をしており、歴史的に見てもトップクラスであると言える。特に2本目と4本目の難しさは非常に高いので見物。

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No.9 スパッド・ウェブ

スモールダンカーのパイオニアと言えば、スパッド・ウェブであろう。身長170センチという日本の平均男性の身長以下でNBAでプレーしていたこと自体がすごいのだが (しかも10年間!)、その身長でダンクコンテストになったことでNBAの歴史上でも最も有名な選手の一人となった。しかもチームメイトかつダンクチャンピョンのドミニク・ウィルキンス相手に勝ったのだからすごい。

 

一つ一つのダンクだけ見たら、他の出場者が割と普通にできる内容ではあるが、当たり前だがそれを170センチでやるから信じられないのである。また、現在よりもスポーツ医学や知識が発達しきっておらず、リーグ全体でも今より身体能力が低かった1986年にウェブが現れたのはまさに奇跡に近い。その身長でアリウープからのダンクや、ダブルパンプ、360 (正確には270ぐらいだが)ダンクをアメリカ中に見せつけた最初の選手であり、その功績だけで後世に語り継がれるべき存在である。

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No.8 ネイト・ロビンソン

170センチのスパッド・ウェブが低身長選手のパイオアニアとなったのであれば、ネイト・ロビンソンはダンクコンテストレジェンドであると言えるかもしれない。彼はコンテスト史上唯一3回優勝している選手で、それだけ見たら1位になるべきなのかもだが、彼の優勝には少なくとも3回のうち2回はクエスチョンマークがつくため(特に2006年のアンドレ・イグダラとの勝負はRobberyと言われた)、今回は8位に留まった。

 

彼も175センチと普通に街を歩いていそうな身長だが、ウェブより更にジャンプ力を高くして、ダンクの難易度も上げた感じである。ウェブはできなかった、ウィンドミルやレッグスルーも軽々とすることができるのが彼の特徴である。 (もう一度言うが175センチで!) 身長が低いことで難易度が高いダンクを何回も失敗して時間がかかる傾向もあるが、ダンクの実力は確かである。特に2006年にバウンスパスからウェブを綺麗に飛び越えたダンクは、その完成度から歴史上でもトップクラスのダンクである。

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No.7 ドワイト・ハワード

2人連続スモールダンカーだったが、今度は一気に身長が高くなり、ダンクコンテストチャンピョン史上最も高身長のドワイトを入れたい。3回出場した後1回だけの優勝だったが、毎回度肝を抜くパフォーマンスを披露した。センターの中では2メートル8センチと若干身長が低いが、その分身体能力は過去最高クラスであり、とにかくジャンプ力がすごい。

 

そのジャンプ力をまざまざと見せつけたのが2007年のスティッカーダンクで、左手にスティッカーを持ちながらダンクをし、そのスティッカーでバックボードのかなり上に張りつけるという後から見たらすごいけどリアルタイムで分かりづらいダンクをしたりした。また優勝した2008年のスーパーマンダンクはダンクというより、ボールを放り投げてはいるが、圧倒的なジャンプ力と滞空時間がより顕著に表れており、会場中がどよめいたダンクである。また、その後には、バウンスさせたボールを左手でバックボードに一回当ててからダンクするというこれまで一度も試されなかったダンクを繰り出し、クリエイティビティも見せつけた。(このダンクはあんまり人々の印象に残っていないようだが、難しさはスーパーマンダンクより断然高い)

マジックを離れた後はチームを転々とし、あまり評判もよくなかったハワードだが、彼のダンカーとしての実力は確かであり、彼のダンクコンテストがこれからも評価されることを願いたい。

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No.6 マイケル・ジョーダン

このチョイスはおそらく多くの人に好まれないであろう。ジョーダンのダンクコンテストでの偉業とパフォーマンスはジョーダンのGOATステータスにおいて大きなファクターとなっており、ダンクコンテストの歴史でジョーダンを語らないことはない。が、改めて振り返った時に彼のダンクがスキルとクリエイティビティの点で、Top5に入るものだったかというと、そうではないのではないかというのが個人的な意見である。

 

もちろんジョーダンが出場していた時代は30年以上前かつコンテストが始まった直後という点から、スター選手の彼が盛り上げたのは大きな意義がある。更にジョーダンの圧倒的な滞空時間はスローモーションで見た場合の優雅が際立っており、特に有名なKiss the rimダンクの動きは美しいの一言である。

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Kiss the rimの滞空時間はすごい

彼の空中での足の動きやボディーコントロールは歴代でもトップクラスであることは間違いなく、そこは大いに評価に値すると思っている。然し、彼の有名なフリースローダンクも現在ではウィンドミルやレッグスルーまでできる選手が多く出てきており、そのすごさに少し陰りが出てしまったかなという気はする。また3回コンテストでた中で似たようなダンクがいつも入っているという観点からも、今回は6位に留まった。皆さんはどう思われるだろうか?

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Top5からはまたオールスター後に、次の記事で発表する!