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NBA最強インゲームダンカーランキング TOP15 <10位~6位>

どうも。前回に引き続きNBAの歴史で最も凄いインゲームダンカーのランキングTop15の続きを発表していきたい。今回は10位~6位についてまとめいる。15位~11位については下記記事をご参照。

atsukobe.hatenablog.com

 

No.10 ブレイク・グリフィン

ブレイク・グリフィンがルーキーで登場してきた時 (1年目のシーズンは一度も出場しなかったので、正確には2年目だが) の衝撃は今でも覚えている。2メートル6センチでかつ筋肉モリモリの体で、リムから頭が飛び出るようなダンクを何度も繰り出し、一気にMust Seeプレイヤーとなった。決してウィングスパンが長いわけではないが、それを補う跳躍力とパワーで瞬く間に史上最高のスラムダンカーの一人に躍り出たのである。ビッグマンとしてはドリブルもうまい為、Coast to Coastもでき、アリウープウィンドミルを繰り出すことも多く、更に利き手と反対の左手に空中に切り替えてダンクすることもできた身体能力とバランス感覚は突出するものがあった。

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ブレイクにの人気はTwitter等のソーシャルメディアの台頭によって一気に広まり、SNSの恩恵を最も受けた選手の一人と言えるであろう。彼が試合で強烈なダンクをすると瞬く間に拡散され、私の友達の間でもよく話題になった。但し、ブレイクのダンクにいちゃもんをつけるとすると、彼は左手を使ってディフェンダーの体をプッシュする傾向がある。彼のベストのダンクの多くはオフハンドで相手がジャンプしづらくしている。つまり見方によればオフェンシブファウルである。そこがマイナスポイントなりブレイクのランクはTop10どまりとなった。

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明らかに左手でパウ・ガソルを押している

 

No.9 アマレ・スターダマイヤー

アメリカのブログに出ている歴代ダンカーランキングとかを見るとアマレがTop10に入っていることはほとんどないし、え、なんでそんなに高いの?と思われる方もいるかもしれないが、個人的にはアマレは迷うことなく歴代最高パワーダンカーの一人である。ブレイクのようなスピードと跳躍力と持ち、更により相手を圧倒する力が加わったイメージであろうか。アマレの全盛期にSNSがもっと流行っていたら彼のダンクのすごさがより人々の記憶に残っていたかもしれない。

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ブレイクと同じくケガに悩まされた為、全盛期は短かったが、フェニックス・サンズ時代にスティーブ・ナッシュとの完璧なピック&ロールからのアマレのダンクはまさにアートであった。

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アマレはウィンドミルのような高度なダンクを試合中にすることは少なかったが、フェイシャルダンクの多さは歴代屈指である。そんな彼の最高傑作が対ウォーリアズ戦に決めたものであり、史上最高のダンクの1つであると思う。

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No.8 ジェイソン・リチャードソン

J-Rich (リチャードソンのニックネーム) といえば両足ダンクである。彼のダンクはほぼいつも両足踏切から始まり、リムに届くまでのスピードが尋常ではなかった。同じシューティングガードでも、J-Richはヴィンスやジョーダンのように空中を美しく舞うのではなく、スピードとパワーが強調されたダンクが特徴的であり、ダンカーとしては後に出てくるドミニク・ウィルキンスの後継者であると言えると思う。

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リチャードソンが尊敬されるべきところは、オープンコートでフリーな状態の場合は常に360やウィンドミルダンクコンテストのような質の高さで決めていたところである。同じ状況で無理せずに軽くダンクを決めるだけの選手も多いが、彼は常にエンターテイナーであることを忘れなかった。

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No.7 レブロン・ジェームズ

レブロンはパス能力、バスケットボールIQ、得点力だけでも偉大な選手になっていたかろうと思うが、彼を歴代ベストプレイヤーの一人に押し上げたのは、NBA史上最高レベルの運動神経と肉体が大きな役割を担っている。ヤニスやジョーダン、ウィルト・チェンバレン、シャック、デビッド・ロビンソン、ラッセル・ウエストブルックといった驚異的な身体能力を持った選手は他にもいるが、その中でもレブロンが最も恵まれた才能を持っていると思う。それはダンクにも十分に生かされ、スピード、迫力、パワーが合わさった爆発的なダンクは35歳になった今でもディフェンダーを圧倒する。ただ、たまに彼が最初にキャバリアーズにいた時代 (リーグに入ってからの最初の7年間) のハイライトを見ると、改めて尋常じゃない身体能力に驚からされる。

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レブロンシグニチャーダンクは片足ジャンプから、右手を横に大きく広げたトマホークダンクである。前述のリチャードソンと対照的にレブロンのダンクは大体いつも片足である気がする。トマホークをここまでかっこよく決められるのはレブロンぐらいかもしれない。

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ルーキーで初めてのNBAの試合でもトマホークを披露していた

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ちなみにレブロンはこのTop10ランキングに入っている選手で唯一スラムダンクコンテストに参加していない。彼のクリエイティビティも考えたら優勝の可能性も高かったはずだが、チキってしまったのか一度も出場しなかったのは残念でならない。なんといったて、こんだけジャンプ力があるのだから、ダンクコンテストでもとてつもないダンクを披露できたはずである。

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No.6 コービー・ブライアント

ブログIDや写真からもお分かりかもしれないが、コービーは私が最も大好きな選手である。その為えこひいきと思われるかもしれないが、コービーはレギュラーシーズンとプレイオフ史上それぞれでTop5に入る最もSpectacularなダンクを決めたと思う。コービーは、トマホーク、360、ウィンドミルアリウープとダンクのバリエーションも多く、彼のアイドルであったジョーダンと同じような優雅さと同時にジョーダン以上にダンクにパワーがあったと思う。クリエイティビティも歴代トップクラスであり、他では見たことがないコービーにしかできないダンクも繰り出していた。このレギュラーシーズンの対ナゲッツ戦で、ビハインドバックしながら180度回転したリバースダンクはオールタイムTop5ムーブであろう。

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様々なダンクの種類があったコービーだが、彼が他の誰にも負けないのはベースラインからのリバースダンクだと思う。このダンクについては、今回のTop15選手の中でもコービーが圧倒的1位なはずである。1対1の状況からドライブをしていって、ディフェンダーをかわしながら決めるダンクは彼が極めた芸術の一つである。その中でも一番すごいのがプレイオフの対ティンバーウルブズ戦で繰り出したダンクである。(ちなみに実況のケビン・ハーレンはコービーが踏切をした段階ですぐに声を高めており、何かが起きると予測しているのもプロの技である)

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歴史的なインパクトも考慮して惜しくもTop5入りを逃したが、彼のダンクは1つ1つが非常に印象的である。

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