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NBAプレイオフ ファーストラウンド 全マッチアッププレビュー!!

どうも。NBAプレイイントーナメントが各カンファレンスで3試合行われた。合計6試合のうちイーストはセルティックスのジェイソン・テイタムの50点試合を除きあまり面白い内容ではなかったが、ウエストは非常に面白かった。

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エストはそもそもイーストに比べてレベルが高いことももちろんだが、その中でも、レイカーズ vs. ウォーリアーズというスーパースターが揃ったマッチアップだったこともあるが、昨年王者レイカーズがハーフで10点差以上つけられ、最後の最後まで大接戦となりとても面白かった。(レブロンのファールを受けた後の激しい演技でいつも試合が伸びるのは萎えるが)

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そして8位のスポットをかけたウォリアーズ対グリズリーズも終始グリズリーズ優勢ではあったが、オーバータイムまで行き、最後まで見逃せなかった。ここでは2年目のジャ・モラントが大活躍し、着実にスーパースターの階段を駆け上がっている。ウォーリアーズも勝つチャンスが十分あったが、カリー以外の選手が終盤で頼りにならないのが痛かった。(やっぱりアンドリュー・ウィギンズはプレッシャーに弱い、、、)  

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レイカーズ戦もグリズリーズ戦もウォーリアーズはとにかくターンオーバーが多いのが痛い。これは昔からだったが、戦力が弱まった今でもターンオーバーだらけのはいただけない。カリーの今シーズンはとにかく圧倒的で、得点王も取り改めて彼の素晴らしさを見せつけてくれたが、ウォーリアーズの今後は課題が山積みである。

<カリーのシーズンとウォーリアーズの問題点はこちらの記事から>

atsukobe.hatenablog.com

 

ということで、プレイオフのファーストラウドが早速始めるということで、今回はイーストとウエストの全8マッチアップについてクイックにプレビューしていきたい!

 

<イースト>

(1) 第1シード:フィラデルフィア・セブンティシクサーズ vs. 第8シード:ワシントン・ウィザーズ

八村の初プレイオフということで、日本でも注目を集めそうなこのカード。但し、実力の差は明らかである。ディフェンスが弱くオフェンス一辺倒なウィザーズに対して、シクサーズはリーグトップレベルのディフェンダーが揃っている。更に得点王2位のビールが100%の状態でないということであり、それに対してリーグのベストウィングディフェンダーであるベン・シモンズが対するのはきつい。一方、今シーズンMVP候補の一人ジョエル・エンビードに対して、ウィザーズのビッグマンのダニエル・ギャフォードやロビン・ロペスでは抑えきれないだろうし、脇にはシューターが揃っている。ウエストブルックが1試合だけ爆発することは考えられるが、その他の試合ではいつもの空回りする可能性が高い。シクサーズが問題なく進出するだろう。

予想:シクサーズが4勝1敗で勝利

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(2) 第2シード:ブルックリン・ネッツ vs. 第7シード:ボストン・セルティックス

デゥラントの怪我からの復帰、ハーデンのトレードで一気に優勝候補の筆頭となったブルックリン・ネッツだが、少なくとも第一ラウンドは余裕で勝つだろう。今年のボストンのシーズンはコロナの影響を大いに受け、更にチーム全体の一体感や覇気が感じられず、ケンバ・ウォーカーがケガの影響もあってか精彩を欠いた。ジェイレン・ブラウンの躍進やテイタムの更なる成長、その他ロールプレイヤーもまずまずの活躍をしていたのだが、何かがしっくりこないというシーズンであった。序盤から10点差以上つけられることが半分以上あったというスタッツもあり、とにかく相手を打ち負かそうという意思があんまり見られなかった。そして追い打ちをかけるようにプレイイン直前にブラウンがシーズン絶望となったことでテイタムの孤軍奮闘となってしまい、ネッツのBig3の破壊力には到底及ばないだろう。レギュラーシーズンはBig3が一緒の揃ってプレーすることがほとんどなかったので手探り感はあるだろうが、それでも問題なくスイープで決着すると予想する。

予想:ネッツが4勝0敗でスイープ

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(3) 第3シード:ミルウォーキー・バックス vs. 第6シード:マイアミ・ヒート

イーストのマッチアップで最も注目すべきがこのバックス対ウォーリアーズであろう。昨年のカンファレンスセミファイナルでヒートがディフェンスとボールムーブメントでバックスを圧倒し、バックスとイヤニスは2年連続圧倒的なレギュラーシーズン残しながらプレイオフには弱いというレッテルを張られてしまった。そんな中でまた同じマッチアップになってしまい、バックスとしてはやるせない気持ちはあるだろうが今年は行けるのではないかと思う。まず、バックスは昨シーズンまでオフェンス、ディフェンスともに同じスタイルをずっと続け、プレイオフの途中で弱点を突かれることが多いが、今年は色んな戦略を試してきた。そして何より、リーグトップクラスのディフェンダーであるドリュー・ホリデーの加入は、1on1が多くなるプレイオフでは非常に大きい。それだけでなく、自分でオフェンスも作り出せるホリデーは安定感がなかったブレッドソーと比べて格段のアップグレードである。イヤニスも少しづつミッドレンジを鍛えており総合力は去年より上である。他方、マイアミはコロナやケガの影響もあってか、シーズン通して精彩を欠いた。レギュラーシーズン終盤は徐々に調子を出してきたと思ったが、アップダウンが激しすぎる。バトラーとバムは昨年以上の成績を残したが、脇を支えるロスターが軒並みレベルダウンしているのが痛い。もしバックスが負けたらチーム解体など大問題になるだろうが、今年は難関を突破できる気がする。

予想:バックスが4勝2敗で勝利

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(4) 第4シード:ニューヨーク・ニックス vs. 第5シード:アトランタ・ホークス

イーストで勝率が全く同じかつ、接戦になりそうなのがこの4対5の対決である。しかもニックスもホークスもプレイオフは久しぶりであり、主力選手は皆プレイオフ初めてというどっちに転んでもおかしくないシリーズである。トム・ティビドーのコーチング、タフなディフェンス、大躍進したジュリアス・ランドルの活躍によって弱小ニックスがいきなりホームコートアドバンテージを得た。対するホークスはシーズン途中でヘッドコーチのロイ・ピアースが解雇されネイト・マクミランが指揮を執り始めたことが功を奏し、トレイ・ヤング、ボグダノヴィッチといったガード陣の強力なオフェンスとクリント・カペラのディフェンスで一気に勝率を伸ばしていった。正直どちらに転んでもおかしくないと考えられるが、ディフェンスがタイトになるプレイオフでランドルとデリック・ローズ以外頼れるオフェンスパワーがないニックスはスコアリングに苦しむのではないかと考えられる。どちらのチームも経験値がないことを考えると、オフェンス力がより高いホークスが勝つ可能性の方が高いのではないかと読む。

予想:ホークスが4勝3敗で勝利

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<ウエスト>

(1) 第1シード:ユタ・ジャズ vs. 第8シード:メンフィス・グリズリーズ

ウォリアーズとの大接戦を制してプレイオフ進出を決めたグリズリーズは第一シードのジャズとの対決となる。今年のジャズは序盤圧倒的な力を見せ、リーグ1位を独走し、3ポイントとボールムーブメントを駆使した2014年頃のスパーズのようなオフェンスと、ルディ・ゴルベアがアンカーとなるディフェンスで勝利を重ねてきた。ここ数年プレイオフで結果を出し切れてい中でNo.1シードを取ったことでこれまで以上にプレッシャーは増えるだろう。また、3ポイントに比重を置くチームはプレイオフで失敗することも多く、(過去2年のバックスやハーデン時代のロケッツ) ジャズのオフェンスがプレイオフでも機能するかは注目である。更に、エースのドノバン・ミッチェルもケガ上がりでシーズン後半プレイしていなかった中でどこまでのレベルで復帰するかもカギとなる。とはいえ、相手のグリズリーズは非常に若いチームでプレイオフ経験がない選手が揃っていることもあり、それほど心配せずに勝ち抜くことができるだろう。エースのジャ・モラントはまだこれからの選手であり、プレイオフの経験を積むことがまず第一であるので、グリズリーズは敗退しても実りのあるシーズンだったと言えるだろう。

予想:ジャズが4勝1敗で勝利

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(2) 第2シード:フェニックス・サンズ vs. 第7シード:ロサンゼルス・レイカーズ

エストのファーストラウンドで最も面白くなるだろうシリーズがこのマッチアップである。クリス・ポールを獲得し、10年ぶりのプレイオフ進出と同時に一気に第2シードまでのし上がったサンズだが、まさか王者レイカーズと対戦するとは思っていなかっただろう。サンズは一時第1シードにもなっていたわけで、この僅か勝率の差でレイカーズグリズリーズとマッチするかの差はでかい。とはいえ、サンズは総合力が高い。ポール以外にも、プレイオフに合ったプレイスタイルを持つデビン・ブッカーというスコアラーを擁し、その他確実なウィングディフェンダーが揃ったサンズは穴が少ない。然しその最大の穴となるのが、アンソニーデイビスをディンフェンスできる選手がいないことである。ビッグマンのディアンドレ・エイトンはクイックネスがデイビスに追いつかないし、ウィングのクラウダ―やブリッジスではサイズが足りない。とはいえデイビスレブロンはケガから復帰直後で万全には見えず、特にレブロンが100%になるのはしばらく時間がかかるだろう。他の戦力が決して優れているは言えないレイカーズなのでサンズが善戦する可能性が高いと考えるが、最終的にはレブロンが第一ラウンドで負けることが想像できず、レイカーズが接戦を制すると予想する。

予想:レイカーズが4勝3敗で勝利

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(3) 第3シード:デンバー・ナゲッツ vs. 第6シード:ポートランド・トレイルブレイザーズ

エストは接戦のマッチアップが多くなりそうで、ナゲッツブレイザーズも例外ではない。今年MVPを獲得すると見られるヨキッチがいるナゲッツが、本来であればかなり有利なはずだが、とにかくケガ人が多い。ガードのジャマール・マレーの大ケガに始まり、ウィル・バートンやPJ・ドージャー、モンテ・モリスなどヨキッチを支えるガード陣がケガで不在もしくはケガと闘いながらの出場になることはかなり痛い。2年目のマイケル・ポーターJrがかなり成長をしてマリーのいない得点力のカバーをしているが、ヨキッチにかかる負担はかなり大きい。そんなガードが手薄なナゲッツに対して、ブレイザーズはガードヘビーなチームであり、リラード、マコラム、トレードで加入したパウエルという3ガードラインナップは強敵となるだろう。全体的にディフェンスが弱いブレイザーズではあるが、戦力が不足しているナゲッツ相手には致命的とならないと思うし、ヨキッチ相手にはヌルキッチというビッグマンがいるのも大きい。ということで、このマッチアップも第7戦までもつれるきがするが、既に証明されているヨキッチの勝負強さを信じ、ナゲッツが勝利すると予想。

予想:ナゲッツが4勝3敗で勝利

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(4) 第4シード:ロサンゼルス・クリッパーズ vs. 第5シード:ダラス・マーベリックス

昨年のファーストラウンドの再戦となるこのマッチアップをクリッパーズはあえて狙ってきた。シーズン終盤までずっと第3シードだったクリッパーズだが、レイカーズが6シードになる可能性があると見ると、最後の数試合は故意的に負けてシードを落として、マブスと戦う事を選んだ。(結果的に第3シードだったらブレイザーズになったので、その方が良かった気もするが、、、 もちろんレイカーズと戦うよりはマーベリックスの方が安心ではあるが、かといって簡単に勝ち抜けるものではない。エースのルーカはGenerational Talentである。昨年の第一ラウンドでも2年目ながらその素質を存分に見せつけ、Game Winnerも決めた。レナードとジョージというリーグトップクラスのディフェンダー相手にゲームをコントロールしていたことを考えると今年は更に活躍するだろう。ポージガンスなど他の選手があまり頼りにならないことはあるが、クリッパーズは侮ってはいけない。レナードとジョージは今年も安定した活躍したが、引き続きガードが手薄であり、ベテランのロンドに頼る機会が多そうなのは不安材料ではある。また、昨年優勝候補と言われながら記憶に残るチョークをした昨年に続き今年も敗退したらと考えるとプレッシャーはクリッパーズの方が大きいだろう。とはいえ、総合力で言ったらクリッパーズが上回り、ルーカの孤軍奮闘で接戦に持ち込めるだろうが優勝経験あるレナードが最後はクローズすると予想する。

予想:クリッパーズが4勝3敗で勝利

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色々と予想してきたが、結局どうなるかは最後まで分からないのがプレイオフ。最も試合数が多いファーストラウンドを思う存分楽しんでいきたいと思う。