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日本の政治家もやばいが、アメリカの政治家もやばい (マージョリー テイラー グリーン篇)

どうも。今回は思いっきり政治のトピックに突っ込んでみたいと思う。

 

先日の森元首相の発言が世界的な問題に発展し、とうとう辞任することになった。もちろんオリンピックという国際的かつダイバシティ―を推進する場において、女性を明らかに軽視する意見はあるまじきものである。過去にも何度も失言をしている中にいくつか女性差別発言をしていることも考えると、これが森会長の真意であり、83歳である彼の考え方が変わることはないだろう。根本的な問題は、差別的な考え方を持っている人が強力な権力を持ち続けている事であり、それが公に批判を受けず、周りにいる取り巻きが擁護する構図がずっとできていたことである。首相としても支持率が非常に低く、ご老人である彼が未だに自民党霞が関で圧倒的な力を持っている事自体がおかしなことであり、今後の体制の改善、トップの入れ替わりを期待したい。

 

一方、今回の件は日本の男尊女卑の闇を改めて世界に見せつける結果になったが、今まで男性による差別発言がなーなーになる事ばかりだった中、今回のように辞任を求める声が世間から多く出る事自体新しい事であり、社会が変わりつつあるという兆しも少しあるのではないかと思う。これについては単純に時代が変わってきたとも言えるし、SNSの力によって世論が社会を動かしやすくなったこともあると思う。アメリカではTwitter Mobという言葉で、SNSという小さなコミュニティからの世論の扇動には賛否があるが、少なくとも性別や人種、セクシャリティに関する差別が見られた際に、それに抗議するムーブメントが起きやすくなったのはSNSの功績が大きい。(Black Lives MatterについてもSNSなしではここまでの国際的な運動にはならなかっただろう)

 

また、日本は老人が自分たちの保身に走ったり、古臭い考えを押し付ける政治家が多いし、居眠りしている議員もいて、十分やばい議会と言えるかもしれないが、アメリカの政治家はもっと過激でやばいことがある。そしてこのやばさがSNSによって更に進化しているのである。もちろんトランプもその一人であり、過激さとSNSの普及がマッチしたことで誕生した大統領であった。彼が一部の層に圧倒的な支持を得たのは、Twitter上の激しい発言と、彼の信じる陰謀論や嘘が拡散され、それを信じる人達が信者のようにあつまる構図ができたからだと思う。今2度目の弾劾裁判にかかっているが、1/6に起きた議会襲撃についても、彼の言葉を信じる者によって起きた惨事であり、彼の責任は非常に重く、罰せられるべきだと思う。 (その内容と背景については下記記事参照)

atsukobe.hatenablog.com

ただ今回はトランプではなく、今いるやばい政治家の中から、マージョリー テイラー グリーン (Marjorie Taylor Green) にフォーカスしたい。f:id:atsukobe:20210211230619j:plain

 

彼女は、昨年の大統領選挙と一緒に行われたジョージア州の選挙に初当選したばかりであるのだが、とりあえずやることなすことがやばく、民主党過半数の下院でい、任命されていた教育委員会などから除名されることになった。彼女もSNSで拡散されるいくつもの陰謀論を信じ、それを自ら発信していったことで一部の過激層からの人気を獲得し、当選してしまったという悪い例である。

そこで、今回はそんなグリーンのクレイジーな言動10個をリスト化してみた。(ありすぎだろ。。。)

 

1. 大統領選挙の不正主張

これは他にも一杯いるので、まだ序の口。言うまでもなくトランプ大好き支持者である。

 

2. Qアノン支持

彼女が以前、Qアノンをサポートする動画やブログを挙げていたことが知られており、アメリカ議会の中で唯一オープンにQアノンを支持した人である。Qアノンは、悪魔崇拝の組織の中に民主党員やセレブが存在し、彼らは小児性愛者で、世の中を支配しており、これを唯一倒すことができるのはトランプだけという全く意味の分からない陰謀論である。トランプが再当選したらすべてが明らかになるという話だったのだが、結局バイデンの就任式では何も起きなかったので、Q支持者が減ったらしい。そもそもどうやってこんな事を思いついたのかが気になる。

 

3. ピザゲート支持

これはQアノンの前身のようなものだが、ヒラリー・クリントンは子供の人身売買に関わっており、それをピザ屋の地下室で運営しているというもの。なんでいつも子供の性的虐待に拘るのだろうか。

 

4. 民主党全国委員会員の死亡はオバマの指示

これもまた陰謀論だが、2016年に強盗の被害で死亡したとされる、民主党全国委員会員のセス・リッチは、2016年の民主党のメールがリークしたことに関わっており、メールの内容を恐れた民主党トップが殺害を指示したというもの。こちらも証拠が一切ない。

 

5. 9・11の同時多発テロはなかった

この陰謀論は昔から存在しているが、逆にテロじゃなかったという証拠を出して欲しい。(これはどちらかというと左派からの陰謀が強かっただけに、これを信じているのは逆に驚きである)

 

6. ルース・ベイダー・ギンズバーグには影武者がいる

2019年に空港で歩いていたRBGがいつもよりしっかりと歩いており、いつもよぼよぼ歩いているのとは演技で実は影武者がRBGの代わりをやっているという理解しづらい陰謀。元ネタとしては、RBGがずっと前に死んでいたけど、リベラル系の判事を残す為に、影武者を民主党が使ったというもの。そんなことしたらさすがにばれると思うが。。。(結局RBGはトランプ在任中に亡くなってしまい、代わりとしてこれまたやばいエイミー・コニー・バレットを判事に任命することになってしまったのだが)

 

7. カリフォルニア州の山火事は宇宙からのレーザーのせい

2018年頃から起きているカリフォルニア州の山火事は、ユダヤ教徒によって出資された宇宙太陽光発電のレーザーによる事故だというもの。本当はレイザーで森を破壊して、そこに鉄道を作ろうとしていたというバックストリーである。もうここまで来ると不思議ちゃんなのかなとなる。

 

8. 最近の銃乱射事件は嘘

2017年に起きたラスベガスでの銃撃乱射や、2018年にフロリダのパークランドで起きた銃乱射は、銃規制をしようとしている人達によって画策されたinside jobであり、加害者はそのアジェンダを実行する為にやったというもの。更に、この女はパークランドの生存者の活動家の学生の後をつけて、お前は何で銃規制をサポートするんだ、お前は臆病者だと叫んだりしている。やっぱり不思議ちゃんではなく、くろ野郎である。

www.youtube.com

 

9. 反ムスリム反ユダヤ主義

ただの差別主義者はアメリカに山ほどいるが、ユダヤ人、ムスリムがヨーロッパを破壊しようと計画しているのだと陰謀論を自分から拡散していたことで問題なった。もう驚きもしない。

 

10. ナンシー・ペローシの死刑要求

過去にペローシだけでなく、クリントンオバマを殺すこともサポートしており、これこそトランプと同じく暴力の推奨で逮捕されるべきでは?と思う。もう優しく見逃してあられる要素が全然ない。

 

以上アメリカ史上最高峰にやばい議員の紹介であった。一刻も早く議員の立場から追放されるべきだと思うが、共和党がそんなことをするわけはないので諦めるしかない。グリーン以外にもまだまだやばい議員は一杯いることはいるが、また追々深堀したいと思う。日本でも彼女並の逸材が当選しないことを祈るばかりである。